男女共同参画活動のマチガイ
あらゆる男女共同、女性活躍、女性医師支援という名の付く活動の、目的や目標を書いたホームページやリーフレット、資料を見ていて「あ~、もう、なんやこれ」って思う瞬間がとても多いので、なぜYOKOがそう思うのかを今日は独断と偏見で、しかも超辛口で書いていきます。辛口が苦手な人は、ゼッタイに読まないで!
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・どこを見回しても、「育児支援」ばかり!あかんでしょ
育児支援、育児支援ばっかりじゃない?これって「ダイバーシティ」と真逆っすよ。全員、女は子持ちなのか?男は全員「モーレツ社員」なのか?いつまでも「頭の中が昭和で止まってる」集団が作ってるのが、まるバレ。

・「育児を女に押し付ける」前提で作られている
育児支援、キャリアと両立しやすい勤務時間、とか「育児するのは女性だけ」という前提が腑に落ちない。おとーさん、どこ行ったんですか?いや、ホントに日本のおとーさん達、家事育児しなさすぎ。

・「母親が育児に十分時間を割かないと、子どもがグレる」という根拠のない思い込みを植え付けている
「若者の率直な意見」と題して当事者である若者女性(医学生や研修医)の対談とかがよく載ってるけど、無意識バイアスがガッツリの意見(子どもが出来たら、仕事を控えないといけない。母親がいてあげないと子どもが育たない、的な医学生・研修医の対談)を「そうだよね~」と当然の如く載せている。それってさ、それを読んだ若者の「不安を煽っている」としか思えない。「アンケート取ったら、こんな不安があるそうです」って、そのまま掲載してるだけってのはあかんと思う。
母親が育児しないと子どもがグレる」なんていうエビデンスない。おとーさんが直接、育児に関われば子どもの発達に良い影響がある、ってエビデンスはある。Fathers' involvement and children's developmental outcomes: a systematic review of longitudinal studies - Sarkadi - 2008 - Acta Paediatrica - Wiley Online Library
父親育児と保育の効果↓ これもエビデンスのある話
とってもおススメの動画
オンライン配信講座 | 京都大学男女共同参画推進センター (kyoto-u.ac.jp)
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・「女性医師がプロとしての地位と給料が上がらない」ように作られている
女性医師を対象にしたリーフレットやホームページでさえ、育児支援関連ネタばっかり。医学系の学会関連の活動なんだから、医師としてのプロフェッショナル・アイデンティティーの形成を扱わないと、意味ないじゃん!
長い人生、家庭人・地域人としてのパーソナル・アイデンティティー形成とどうやって統合していくのか?という事と同時に啓蒙活動していかないと、意味ないんじゃないですか?これ、男性医師もシングル医師も、バリバリ系も、ゆったり系もみんな同じテーマで人生悩む時があるよね?それこそ「ダイバーシティ」だと思うんですけど。

・主導権を渡したくないオジサン軍団の意地が見え隠れしている
学会によっては女性医師割合が既に40%を超えているところもあるけど、「女性理事枠作りました~」って自慢気に語るけど「たった1人だけね」っていうオチが付いている。なんじゃそりゃ。2010年の閣議決定で「2020年までに、女性の管理職を30%にする」って政府が掲げて、もう2022ですけど。私が所属している学会でも、他を見回しても5~10%がいいところ。コレって、進まないのは「そうは言ってもね~、候補がいないからね~」って言ってるのはオジサン軍団でしょ、何の言い訳?目標が30%って言ったら30%なんだから、搔き集めればいいじゃん。まったく、今の学会の偉いさんたちって、自分たちで自分たちを「実行力ない」って証明しちゃってるよ~。分かってるのかな?

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